インターン, ソーシャルアクション基金, ローカルではたらく
熊本訪問にて、熊本学園大学の先生と お話させていただきました(5月28日)
先日の熊本訪問の折、熊本学園大学の先生とお話する機会をいただきました。
ご自身も被災され未だ生活環境が整っていない中、貴重なお時間をいただきました。
<現在の学生たちの状況について>
・5月9日の週から、授業再開。
・ただ、半数しか学生は出席していない。おそらく、自宅が全壊して授業どころではなかったり、自身が避難所にいたり、なかなか授業に集中できない状況にある学生も多くいると考えられる。
・この状況が、あと半年以上続く可能性は極めて高い。
・感覚としてはまだ「非日常」。非常事態の下にある感覚。日常に戻るまでは時間がかかると思われる。
・学内のボランティアサークルが、地震直後から益城町等の継続支援を行なっている(避難所運営のお手伝い・避難している方々との対話、など)。
<現在の大学の状況について>
・(新聞記事の通り)クマガクは”福祉避難所を自主的に運営”している。直後は高齢者・障がい者を含む約700名が避難していたが、今は数十名とのこと。
・職員と学生ボランティア中心に、24時間体制で受け入れ対応。自身も被災しながら対応をする職員の大変さ。
・もともとバリアフリー構造だったため(社会福祉学部がある)、避難所としての機能をつくりやすかった。トイレ、運営体制、部屋のつくりなど。
・「あの大学ならば受け入れてくれるはず」と、高齢者・障がい者が多く集まる流れができた。その噂を聴いて、さらに他の避難所からも集まってきた。
・指定避難所でないため、物資は自己調達。全国から支援物資が集まり、それらによって対応した(特に東北から真っ先に届いた)。
・3.11の際、クマガクは東北学院大学を拠点に継続的な支援を行なってきたため、そのつながりで東北からの支援が多く集まったと思われる。
現状、6月7月の再訪の折に農業ボランティアに参画できる学生がいないか、働きかけています。
また、ミラカツ(JESで行なう学生勉強会)において、動画会議システムを使って遠隔参加し、関東の学生との交流をはかる機会ももつ予定です。
熊本学園大学の学生の皆さんはもちろん、地域の未来を創る担い手である多くの学生たちが、今は家族や地元の復旧復興に関わっていると思われます。
その経験は、きっと彼らの将来にしっかりと活きてくるはずですが、今のさまざまな不安(就職活動や学業等々)を少しでもやわらげられるような情報提供・場づくりをできないものかと考えています。
また、非常時における大学の役割、という点では、今後の関東方面の減災の取り組みとしても非常に参考になるなと感じました。
また動きがありましたら報告させていただきます。
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