ソーシャルアクション基金, ローカルではたらく
われらまちの農園団、熊本県益城市にて報告
5月28日(土) ~ 29日(日)に、自主避難をされている方々にお会いすること、そして農作業のお手伝いをすることを目的に熊本県益城町に訪問させていただきました。
震災から1ヶ月以上経つ今でも毎日のように被災地の熊本の様子が報道されておりますが、実際に現地へ赴きその光景を見たときの衝撃はそれ以上のものでありました。
上記は、古来より「火の国」と呼ばれている熊本県の現状を映した画像。
阿蘇をはじめとする肥沃の大地や九州の山麓からの幾つもの水の流れ、天草など豊かで美しい数々の海といった美しい自然をもつあの熊本県とは思えないほど、周りは活気を失って荒廃しており、天気もまた悲しさがしみじみと刻み込まれるかのごとくそのことを物語っていました。
現地の方々によると、今回の大震災で全壊してしまった家屋のほとんどが農家の方々のものであったそうです。理由は、その昔農家の方々は田や畑の上に家を建築したため地盤が脆いからということ。しかし、それでも現地の農家の方々は悲観せず現状を真っ直ぐと見つめて、前向きに行動を起こしていました。われらまちの農園団は、そのような農家の方々とその未来を応援すべく、一日でも早く復興支援に尽力したいと強く考えています。
また、皆さんからもご支援頂いております、馬水南公民館のコミュニティーを訪れ、いつもお話をさせていただいている農家さん、宮守さんとお話をさせていただき、宮守さんの案内のもと、益城町を見て回りました。予想を超える被害を目の当たりにし、言葉を失う中、次は宮守さんの震災で遅れてしまった出荷作業等のお手伝い。その出荷先である「芋屋長兵衛」さんにもお尋ねし、専務とお話をして、農業関係者の被害の大きさを実感しました。
また、昨日は、CSRの専門誌「オルタナ」編集長の森さんにご紹介頂きました、NPO法人九州環境サポートセンターの宮原理事長にお招き頂き、震災支援に励む現地団体のネットワークを構築するキックオフ会議に参加させていただきました。宮原さんがまとめるこの場には、支援物資の管理団体や男女共同参画の視点からの避難所支援団体、障害者・外国人の避難所支援団体など、様々な分野の団体がいて、その中には農家さんや農業物流の団体も中核のメンバーとして活動報告をされていました。その方々の多くも、被災され、いまも避難所で暮らす方が多くいます。
それぞれが、生活の基盤を失い、自分のことで精一杯ななかでも、仕事をし、活動に励む姿は、非常に印象的でした。
二日間という短い期間での滞在でしたが、多くの方々に出会い、対話し、共に作業をすることを通じて、メディアで報道されている以上に現状は深刻な状況にあるという事実を改めて受け止め、これから被災地の農家の方々のためにどのように行動すべきかを考えていくことができました。
当初、多くの方々が被災地復興に向けて熊本県にボランティアとして来ましたが、ニュースでも報道されているように「することがない」という方々で溢れかえってしまい、結果として現在、ボランティアの数は日ごとに減少している状況にあります。しかし、今回取り上げさせていただいた現地の農家の方々の現状が物語るように、ボランティアの方々の力が必要とされるのはむしろこれからであり、また支援すべきことも山ほどあります。
私たち、われらまちの農園団はこの度伺った益城町の事情を踏まえ 次回は6月11日,12日に伺います。ご一緒出来る方 その他何か届けたい思いがある方 お声かけください。
お待ちしております。
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