ローカルではたらく
ES(Employee Satisfaction 人間性尊重)を大切に経営する地域企業や創造的なはたらき方を実践する皆さんと共に活動を推し進めた2018年を振り返り、未来の新しい”はたらく”を考える場「新年会」を開催しました。
今年は、第一部で「新春セミナー」として学びの時間を設けました。
https://blog.goo.ne.jp/jinji-roumu/e/9a6b412f2c6f6a3ce7fc8db8d53d1dc0
ゲストは、井上広法さん。
毎年日光街道まるっと学び舎プロジェクトでお世話になっている栃木のY’s tea 根本社長のご紹介でご縁をいただいた、宇都宮にある光琳寺のお坊さんで、著書『幸せに満たされる練習』では”幸せになる五つのステップ”を提唱し、TV番組「ぶっちゃけ寺」には企画から携わるなど、「仏教と心理学の両面から現代人が幸せに生きるヒント」を伝える活動をしている方です。
今回のセミナーでは、”しあわせ”という概念や”自己肯定感”など、これからの”はたらくかたち”を考える上でキーワードとなるであろうテーマを取り上げ、お話いただきました。

そして、オリジナル紅茶「IRODORI」のお披露目。
これは、私たちJESの母体の有限会社人事・労務の創業20周年、そしてJES立ち上げ10周年を記念して、コミュニティのメンバー皆で対話を重ね、Y’s tea 根本社長にブレンドしていただいて完成したものです。
紅茶の香りが広がる中で、井上副住職には”紅茶瞑想”を行なっていただき、まさにマインドフルな空気に満たされた学び深いひとときとなりました。

そして第二部は、にぎやかにお食事の部がスタート。
学生メンバーによる進行のもと、日頃ご縁をいただいている方々と共に、一年の活動をふりかえりました。

私たちのビジョン「はたらく力増量計画」を推し進める上では、企業が「ESを柱とした組織づくり」でコミュニティ経営(つながり・共感を大切にする経営)を実践していくこと、そして個人が「多様で創造的なはたらき方」を実践していくことが、大切な基軸となります。それによって、働きづらさを抱えた人材が働きやすくなったり、地域から求められる企業として持続的に成長し続けることができるようになるからです。
今年も、そのようなESマインド・ES経営を実践している方々に「はたらく力増量計画」推進の証としてES推進賞をお渡しさせていただきました。



テーブルには、軽トラ社労士・小池さんお手製のガトーショコラや、キャリコン瀬戸山農園長による縄文ファームの野菜も使ったビュッフェ料理、更には山口の洞春寺・深野住職からお送りいただいた児童養護施設の子どもたちが大切に育てたお米を使ったという日本酒「日下無双」も並び、まさにいろどり豊かな食卓に。

この新年会の翌日は、我らがリーダー・Good Job プロジェクト実行委員長の村田さんのお誕生日。
子どもたちのお仕事体験でもお世話になった春日部の「お菓子の家 スワン」さんのケーキで皆でお祝いし、にぎやかに会を終えました。
ご参加いただいた皆さん、そして日頃お力をいただいている皆さん、ありがとうございました。
2019年もどうぞよろしくお願い致します。

11月3日、日光街道まるっと学び舎プロジェクトの初日基調講演として開催したセミナー。
当日の模様を『労働新聞』にてご紹介いただきました。

社長や上司といった階級がないのになぜ縄文のムラは組織として持続していたのか、という問いに対して岡村先生は、「つながりを大切に”共にはたらく”機会をもつ」ことが大事、とおっしゃいます。
共にはたらきながら、お互いの個性を認め合い受け入れながら、多様性の中からイノベーションを起こしていくこと。
現代の組織づくりにも通じるたくさんの学びをいただいたセミナーでした。
セミナーレポートは、こちらをご覧ください。
⇒ 縄文文化に学ぶ コミュニティのあり方(岡村道雄先生セミナーレポート)
今年で10回目となる経験学習プログラム「日光街道まるっと学び舎プロジェクト」。
そこでの”歩いた分を、子供たちのワクワクはたらく体験づくりに”というココロミ・Good Job アクションが、CSR専門誌『オルタナ』にて掲載されました。

昨年、このプロジェクトから算出されたコミュニティ通貨”ワーク”は、今年度、春日部子供の町チャリティフェスティバルや、お菓子の家スワンさんでのお仕事体験「はたラボ」の運営に充てさせていただきました。
日本橋から日光東照宮までを歩き進む行程は、吉田松陰や松尾芭蕉、渋沢栄一など歴史上の偉人と言われる人たちの足跡が残り、現代においても地域のコミュニティの基点として越境リーダーが数々存在し、学びの要素がたくさん残る道のり。
大人が仲間と共にその道を歩いた経験をその後のキャリアのための学びに活かした証として、歩いた道のりと参加者の経験値をかけあわせて記録し、”ワーク”に還元します。
そして、11月10日開催”グリーンフェス”で行なう「はたラボ」や、その後の日光街道沿いの地域の中での子供たちの体験学習や社会参画の機会に使うことができる、というしくみです。
私たちの活動の舞台である日光街道に「ありがとう」「おかげさま」「おたがいさま」の循環を!
今年も多くの皆様のご参加・ご協力をお願い致します。
11月の本番に向けて、運営メンバーによる「下見」がスタートしました。
日光街道143キロの全行程+αを、歩き・電車・車などなどで巡り、日光街道沿いの地域の価値を体感するプロセスです。

初回は、日光街道の起点・日本橋から。真夏の日差しを浴びながらゆっくりと歩き進みました。
日本橋→十思公園:吉田松陰ゆかりの場を散策していると、地元の方から声をかけられしばしお話

→浅草橋 →浅草でひとやすみ

→秋葉神社で安全を祈っておまいり

→本郷へ一直線 →本郷追分で日光御成道へ。ちょうど中山道との分岐点にある中華そば屋さんのシンプルラーメンのおいしかったこと!大汗をかきながらいただきました。

→駒込でシューマイ三昧(昨年の初日”将軍コース”にも特別に組み込まれたお店)

→王子:渋沢栄一史料館で学びの時間。観るたびに新たな気づきをいただく場です

→王子神社・槍祭で”王子田楽”を鑑賞

→Goal!駅前「半平」でカンパイ

このようにふりかえると「食べ歩きツアーですか??」という声も聴こえてきそうな一日でしたが、まずは場づくりに携わる私たちが日光街道のことを知り、好奇心をもって街道沿いの地域との接点を増やしていくことが大切なのです。
そして、それらの接点は、本番で歩き進む参加者の皆さんのおかげで、新たな”ご縁”へとつながり、その後の活動の支えとして深めることができます。
今年で10回目を迎えるこのイベント。
土地に刻まれた”はたらく”の足跡に触れ、未来の”はたらくかたち”を描く五日間です。
今年も多くの皆さまのご参加お待ちしています。
(11月3日・4日・23日・30日・12月1日)
いつもお世話になっている埼玉学園大学の柴田仁夫先生のゼミの皆さんが、ゼミ活動の一環で浅草へフィールドワークに来てくださいました。

日頃、柴田先生のもとで経営やマーケティングについて学んでいる皆さん。
浅草、そして私たちの拠点である合羽橋道具街も含めた台東区は、下町風情や昔からの文化・慣習を残しつつ、外国人観光客の増加に伴って新しい動きも芽生えており、なかなか見ごたえのある商いエリアです。
そして何より、「はたらく」と「暮らし」が密接に重なり合う地域だからこそ、人と人のつながりや、仕事への誇り・気概があふれる地域でもあります。
今回の皆さんにもぜひそういった”下町らしさ”ある地域性や歴史・文化が折り重なったはたらくカタチを感じてもらえれば、と考えながら、チームに分かれて浅草~合羽橋をめぐりました。


合羽橋に到着してからは、JESの母体・有限会社人事・労務のメンバーもまじえて、説明&質問タイム。
”組織のワクワクをコンサルティングする”をコンセプトに、”未来のはたらく力を増やす”ために日々の人事・組織開発コンサルティングに取り組む有限会社人事・労務では、修己治人の精神で、自分たち自身が多様で創造的なはたらくカタチを実践しよう、ということで、個々のキャリアや働き方がさまざまです。
働く時間帯や形態もさまざまですし、組織に属しながらも自身でコミュニティを運営したり、有限会社人事・労務そのものも”コミュニティ経営”を実践しています。
そして、顧問として関わる中小企業の中にも、同様にダイバーシティやコミュニティ経営を推し進め、地域のつながりの基点として存在している会社が多くあります。
今回は数名のメンバーから、そういった自分たちのはたらくカタチやはたらく価値観について話をしてもらいました。

「こういう中小企業があるんだ」「こういう働き方ができる時代になっているんだ」ということを学生の皆さんに少しでも感じていただき、将来のキャリアの選択肢の広がりにつながればと思います。

フィールドワークの最後は、浅草でのお食事。
柴田先生のゼミは、一年生から四年生までが揃って学びの場を持っているので、このような機会から、「先輩・後輩の関わりかた」「食事の場でのふるまいかた」「授業中の話だけでは知れない多様な情報」など、社会人として生きて行くために大切な”知恵”を学ぶことができます。

これってすごいこと!
学年を越えて、未来に向けた話をにぎやかに語り合う学生の皆さんの姿をみながら、とても頼もしくまぶしい気持ちで、会を終えることができました。

私たちも学びの多い一日となりました。
埼玉学園大学・柴田ゼミの皆さん、柴田先生、ありがとうございました。
昨年からグリーンフェスで取り組んできた「はたラボ」。
今回から地域に飛び出し、つながりの基点として地域に価値を循環させている経営者の皆さんに協力いただいて、日光街道を舞台とした「はたラボ」を展開していくことになりました。
初回の協力企業は、お菓子の家「スワン」さんです。
春日部の梨など地のものをおいしく盛り込んだ甘いお菓子を”藤の牛島”駅近くのお店でつくり販売しています。
★お菓子の家 スワン
お菓子屋さん(パティシエ)と言えば、いまも”子供が将来なりたい職業ランキング”では必ず上位にランクインする仕事です。
今回は、お菓子づくりが初めての子、やったことあります!と言う子、そして将来お菓子屋さんになりたいという子など、5名の皆さんが集まりました。
エプロンと三角巾で身支度を整えて、大学生のお姉さん(インターン生)の進行のもと、チェックイン(自己紹介・今の気持ちをひとこと)からスタートです!

まずは、スワン石川社長から、お菓子のつくり方やポイントをご説明いただきました。

そして、スタッフの方にもナビゲートいただきながら、プロの道具をつかってお菓子づくりスタート。
「参加してくれたみんながまた自分でお菓子をつくれるように」と、子どもたちがチャレンジしやい市販の材料を活用したメニューを準備してくださり、”ロールケーキ””クッキー””ゼリー”という三つのスイーツに取り組みました。
「なにか質問ありますか?」と問いかけても最初はもじもじしていた参加者の皆さん。
でも、しばらく経つと、自分から「やります」と手を挙げたり、一生懸命メモをとりながら石川社長に質問をしたり、どんどん参加する姿に変化がみられるようになりました。
約2時間の後、完成したお菓子たち。

外のテラスでいただくお菓子のなんておいしいこと!
皆でもぐもぐと頬張りながら、スワン石川社長への質問タイムです。

お菓子をつくる上での心がまえ、どういうおもいで普段お菓子づくりをしているのか、なぜスワンを始めたのか、などをお話いただきました。
「これから社会人になるまでの過程で、もし、ちょっと話をしたいな、ちょっと話を聴いてもらいたいな、ちょっと将来のことを考えたいな、そんな時が来たら、このスワンを思い出して、ぜひまた顔を出してください。」
学校ではなくお家でもない、地域のつながりの基点というサードプレイスだからこそ、これからの”ワクワクはたらく”の源がたくさん生まれています。
そして、このようなまちなかのサードブレイスにいる”カッコよくはたらく大人”の存在が、将来のはたらく上での選択肢を広げてくれるかもしれません。
子どもたちがこの場に身を置くことで、少しでも気持ちがほんわかしたり、前に進む勇気が出たり、そんな”まちなかの居場所”と出会えるような機会を、これからも創り出していきたいと思います。

私たちの活動では、「経験学習」の手法を取り入れています。
体験してみてどうだったのか。体験する前と後とでどういう点が変化したのか。
そのような自分の心の動きと向き合いながら、体験した学び・気づきをこれからの生活に活かしていくこと。
そして、ここでの体験が、将来の「はたらく上での視野や選択肢」を広げる心の火種になること。
そんなことを考えながら、このはたラボをこれからも続けていきたいと思います。
11月の「日光街道まるっと学び舎プロジェクト」に向けて、運営チームでフィールドワークを行なっています。
三回目のこの日は、本番三日目(11月11日(土))を想定し、栗橋をスタートしました。

昔ながらの街並みが残る栗橋は、ちょうど遺跡の発掘中。
まさに栗橋宿の本陣跡を発掘しているところでした。

東北と江戸をつなぐ陸運だけではなく、水運の基点でもあった栗橋。その名残に触れて興奮しながら利根川へ。
穏やかな水の流れに木舟が乗っかって江戸方面へ進んでいく光景を想像しながら、橋を渡りました。
古河に入ってしばらく歩いていると、トラックから手を振る男性が目に入ります。
「何やっているの?」と威勢よく話しかけてくださるこの男性としばし会話。
そして休憩をはさんでまた先に進んでいると、再びトラックが。
「これ」と窓から差し出された手には、飲み物が!
差し入れでした。

ちょうど太陽が真上になり、じりじりと光を浴びていた私たちには、何ともうれしいエネルギーチャージ。
心も体も満たされて、男性に手を振りながら、歩き出しました。
ひたすらに一本道を歩くと、古河駅前へ到着です。
毎年お世話になっているお茶の鈴木園さんの店内へ入ると、「さっき歩いていた人たちだ!」
お茶を買いに来ていたご夫婦が、声をかけてくださいました。
今日の下見のことやイベントのご案内をしていると、「暑いからどうぞ」と、鈴木園さんのソフトクリームをくださることに。
夏の下見の際、毎回私たちがひそかに楽しみにしている鈴木園さんのアイスクリームですが、今年はパワーアップして抹茶ソフトが仲間入りしていました。
それをおごってくださることになり、恐縮しながらもありがたくいただきながら、店内の”茶の間”でお話。

まさに鈴木園さんが掲げる「日本茶飯事(毎日お茶を呑みお米を食べる日常茶飯事~日本人としての家庭(生活)というスタイルを過ごす)」の言葉の意味を実感しながら、今暮らしているまちのこと、ここ古河のこと、地元のこと、など、さまざまな地域での暮らしについてお話しました。
愛着ある地域のことを話すひとときは何だか心が豊かになります。
このイベントを通してそのような愛着ある地域・場所が増えていくことのありがたさを感じながら、このご夫婦を見送り、鈴木園さんをあとにしました。
古河のまちなかに点在する道標を確認しながら、目指すは野木神社。
毎年ごあいさつさせていただいているご縁の場所です。
その野木神社の手前、毎年通り過ぎる街道沿いの結婚式場が実は当協会メンバーにゆかりある場所というのを知り、記念撮影だ!などとワイワイやっていると、自転車に乗った女性が立ち止まって声をかけてくださいました。
どのようなイベントなのか、なぜ今日歩いているのか、などお伝えしていると、私たちの協会名にもある「ES」にも関心を持ってくださり、しばしお話したあとに記念撮影をしておわかれしました。

関心をもって応援してくださる方がいることがこんなにもうれしいのかとしみじみ感じながら、野木神社に向かって歩いていると、今度は当の協会メンバーが車でサプライズ登場。

さらに、途中合流予定だったメンバーも野木神社に集まり、「ご縁とおもてなしのまちの素養」について半日を振り返りながら、小山へ向けて出発したのでした。

車通りが激しい都心の街並みが変化し、田畑によって描かれたローカルな街並みに変化する春日部から、杉戸、幸手、栗橋、古河、そして野木という行程は、まちの歴史・文化の厚みや暮らしている方々の愛着心の強さを感じる道のりでもあります。
道にゴミが落ちていないこと。
道端の草花がよく手入れされていること。
のぼりをみて声をかけてくださる方が多いこと。
何か一つ尋ねるとその二倍も三倍もたくさんのことを教えてくださること。
そして、自分のまちのことを楽しそうにうれしそうに話す方が多いこと。
この日光街道まるっと学び舎プロジェクトに取り組んでいると、それぞれの地域には、「新しいものを受け入れ変化しながらも、ぶらさない何かを大切に持っている”まちの素養”」というものがあると感じます。
越境する私たちヨソモノをまずは受け入れてくださり、関心をもってくださり、何かをつなげてくれるまちの人たち。
今回フィールドワークで歩いた行程は、まさにその”まちの素養”がある道のりであったと言えます。

ご縁をいただいた皆さん、ありがとうございました。
2月10日、遅めの新年会となりましたが、
総勢50名もの濃いつながりの方々にお越しいただき、
無事に、感謝をお伝えする場を持つことができました。
今回も、大幅に会の時間は伸びてしまい、
皆さまにはご迷惑をおかけしてしまいましたが、
第一部の児童養護施設「子どもの町」の根岸施設長のお話や、
903シティファーム推進協議会の石渡さなえさんがコーディネートしてくれた
アルパカ縄文ファームで収穫した野菜を活かした料理、


絵本作家の光丘先生とソーシャルアクション基金の支援先でもある
シーホース音楽福祉協会の倉持さんの絵本の読み語りと即興ピアノ演奏のコラボなど、


いつもグリーンフェスなどのプロジェクトでお世話になっている尾堤社長のご挨拶や、

顧問でありCSRの第一人者である横浜市立大学の影山先生のご挨拶、

グリーンフェスにも出店していただいた志村酒店の志村さんにソムリエとして
ココファームのワインを紹介していただいたり、

つながりある方々と場を共に創りあげることができました。
未来のはたらくカタチを考える。
それは私たちだけでなく、それぞれ皆さんの視点から、
それぞれのおもいを持ち寄って、なし得ることなのかなと思います。
そして、今年の表彰ですが、
〈ES推進賞〉
こいけ経営労務管理事務所 小池誠二さん
石井造園株式会社 石井直樹社長

903シティーファーム推進協議会 矢尾板 初美さん

以上の3名の受賞となりました!
2016年のみならず、これまでの(一社)日本ES開発協会の活動を多いに盛り上げ、
支えてくださった皆さん。この場を借りて、改めて、ありがとうございます。
そして、今年は〈ES推進大賞〉も!
今年のES推進大賞は、、、小池さん!

いつも、プロジェクトの前の準備や畑の指導など、
様々なところでお世話になっていて、
まさに、その存在がJESの象徴ともいえる、安心感のある小池さんです。
また、今年は、ソーシャルアクション基金の立ち上げを記念して、
〈ソーシャルアクション推進事業大賞〉を新設しました。
受賞者は、
シーホース福祉音楽団 倉持さん

ca37 三輪健郎さん

以上の2名になります。
次の世代を担う子供たちの未来を明るく照らす、
そんな2団体の活動に、更なる期待も込めて、
矢萩会長からのお祝いと、ありがたい記念品(?)のにんにくんを贈呈。
2016年のインターン生上田さんも活躍してくれました。
学生の存在は、やはり大きいですね。

あらためて、つながりの中で成り立っている団体だなあと、実感します。
関わってくださる皆さまのおもいや期待を無駄にしないよう、
チャレンジを続けないといけないとなと実感します。
2017年、今年も一般社団法人日本ES開発協会をよろしくお願い致します。
ご縁をいただいている方々と共に、2016年度の活動をふりかえり”未来のはたらく”についておもいを描く場として「新年会」を開催致しました。
ご参加いただいた皆さま、そして日頃からお力いただいている皆さまに、改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。

「次世代の子どもたちへ 未来の新しいはたらくカタチを!地域のはたらくえがおを!」をテーマに行なった今回の新年会。
第一部では、春日部の児童養護施設・子供の町の根岸施設長によるお話を伺い、
会に集まった多様な皆さんと共に、”未来の”はたらくえがお”のためのソーシャルアクション”を考えるダイアログの時間を設けました。

さまざまな働きづらさを抱える若者たちの”はたらく場”としてどうあるべきか、という地域企業の経営者の皆さんの視点。
多様なはたらき方・はたらく場づくりを支える士業の皆さんの視点。
未来思考で新たなはたらくカタチを実践する個の方々の視点。
地域の中で個々のソーシャルアクションを促す活動を推し進める方々の視点。
児童養護施設の子どもたちの現状や未来に向けた課題などのお話を伺い共通認識としてもつことで、
本当に多様な角度から、もっと知りたいこと・すぐに取り組みたいこと・やるべきことなど多くの意見・見解をいただきました。

今日ココでの一つのストーリーを、異なる地域・異なる立場・異なる視点の人たちが異なるアンテナで捉えることで、
「多様で創造的な知恵」が生みだす。
そのようなFuture Centerとしての役割をもって、
ご縁をいただいている多様な皆さんとのダイアログ(対話)の場を継続的につくりながら
「はたらく力増量計画」を推し進めていきたいと考えています。
前回の投稿で「モノサシを変えてみる」大切さ、というのをお伝えしましたが、
そのように、職のためのスキルや就活情報よりも「シゴト選びのモノサシを変える」ことが大切であると
考えるに至ったのは、一つは、私たちが普段関わる中小企業の経営者や社員の皆さんの声を
聴いているから。
そしてもう一つは、自分自身のキャリアの道筋にも理由があると感じています。

私は、「大学3年秋頃が就活解禁時期」と言われていた世代です。
当時はそれが当たり前。「そうしなきゃいけない」と思っていましたので、
秋(確か10月頃)周りと同様に就活をスタートし、求人サイトに登録して企業情報を眺めエントリーしたり、
合同説明会に参加したりしました。
私は最初から東京で就職しようという気持ちが強かったので、18きっぷという在来線乗り放題のチケット
を買い、月一回くらいのペースで東京に通った記憶があります。
幸い関東に姉や友人がいたので、宿代がかからない恵まれた状況にはありました。
貯めたアルバイト代はすべて就活資金となりましたが、そのことがむしろ「就活がんばっている自分」
を自己肯定する要因にもなっていました。
でも当時は、「就職氷河期」真っ只中。
受けた企業数は、今の学生たちに比べればさほどの数にはならないと思いますが、
それでもすべての企業から不採用通知が届くばかりの状況は、結構こたえました。
それまでどちらかというとあまり大きな挫折や失敗もありませんでしたが、
この時期は、他にも家族の病気などもあり、考えなければならないことが多くて、
でもあまり周りに相談することでもないなと思い、一人モヤモヤと過ごしていた記憶があります。
そういう中で自分が下した結論は、「就活をやめる」でした。
ある企業説明会の会場で、同じ色のスーツ・髪形・バックの同世代たちがゾロゾロと歩いているのを
見た時に、心底具合が悪くなってしまい(本当に貧血を起こしました)、
「自分はあの中の一人にはなれないし、なりたくない」という確信をもってしまったのです。
その後しばらくの間はぼーっと過ごしていたのであまり記憶もありませんが、
いろいろと心配してくださったゼミの先生と今後について話しているうちに、
「そういえば、社会保険労務士になりたいと考えていたんだ」ということを思い出し、
「社労士事務所を探して就職させてもらえないかあたってみよう」という意志が
急にメキメキと湧き上がってきたのでした。
就活を始める大学3年から私は労働法ゼミに所属しており、また、元来「はたらく」ことに関心が
高かったということもあって、社労士資格をとっていずれ事務所を開業したいと考えていた自分。
すっかり型通りの就活に染まり、そんなビジョンも忘れていましたが、改めてそれを思い出した時に、
急に光が見えたような気がしたのでした。
そこから先は、何件電話しても「新卒は採ってないから」「一人でやっている事務所なので」と
断られてばかりでしたが、不思議とそれに心傷つくことはありませんでした。
そして、ようやく探し当てた一社から面接をとの返事があり、真夏の暑さ厳しい東京に来て、
小さな町の喫茶店で、代表と面接をしたのでした。
それが、今私が勤めている会社です。

この就活を振り返った時に、私は「(一般的な)就活をやめて良かった」と思っています。
就活をやめて、個としての長いキャリアを考えながらシゴトを探しはたらく場を探す。
そういう過程があったからこそ今の自分がいますし、私のキャリアはその過程がなければ出会って
いない人・生まれていない機会で成り立っているようなものです。
今、私の職場には、20代、30代のメンバーがいます。
皆、ココに入ってきた経緯はさまざまで、描く”あり方”もさまざまです。
資格をとって専門性をもって働きたい人。
将来経営をしたい人。
つながりを大切に持続的に働きたい人。
まずは成長してやりたいコトを創りたい人。
多様なメンバーに共通しているのは、実は「(一般的な)就活をしていない」という点だったりもします。

学生時代のインターンを経て新卒入社したメンバー。
社労士事務所を探して大学卒業直前に門をたたいてきたメンバー。
新卒入社した大企業を辞めて、見習いからスタートしたメンバー。
皆それぞれに”未来のあり方”を模索しながら、それぞれのスピードでキャリアを歩んでいます。
何が正しい、こうすればばっちり、という答えはありませんが、
一つ言えるのは、
「就活という型を一度とっぱらってみて、自分にとっての”ありたい未来”がどういうものなのか、
そのためにどういうキャリアを歩んでいきたいのか、を考えて、進んでみた方が良い」
ということです。
そのための手段はたくさん生まれています。情報もたくさんあります。
IT技術の進化や価値観の変化、世の動きによって、キャリアの選択肢・キャリアを自ら創る
可能性は、大いに広がっているのです。