Good job プロジェクト

「はたらくワクワク」を育む!はたラボ@春日部を開催

昨年からグリーンフェスで取り組んできた「はたラボ」。
今回から地域に飛び出し、つながりの基点として地域に価値を循環させている経営者の皆さんに協力いただいて、日光街道を舞台とした「はたラボ」を展開していくことになりました。

初回の協力企業は、お菓子の家「スワン」さんです。
春日部の梨など地のものをおいしく盛り込んだ甘いお菓子を”藤の牛島”駅近くのお店でつくり販売しています。
お菓子の家 スワン

お菓子屋さん(パティシエ)と言えば、いまも”子供が将来なりたい職業ランキング”では必ず上位にランクインする仕事です。
今回は、お菓子づくりが初めての子、やったことあります!と言う子、そして将来お菓子屋さんになりたいという子など、5名の皆さんが集まりました。

エプロンと三角巾で身支度を整えて、大学生のお姉さん(インターン生)の進行のもと、チェックイン(自己紹介・今の気持ちをひとこと)からスタートです!

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まずは、スワン石川社長から、お菓子のつくり方やポイントをご説明いただきました。
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そして、スタッフの方にもナビゲートいただきながら、プロの道具をつかってお菓子づくりスタート。

「参加してくれたみんながまた自分でお菓子をつくれるように」と、子どもたちがチャレンジしやい市販の材料を活用したメニューを準備してくださり、”ロールケーキ””クッキー””ゼリー”という三つのスイーツに取り組みました。

「なにか質問ありますか?」と問いかけても最初はもじもじしていた参加者の皆さん。

でも、しばらく経つと、自分から「やります」と手を挙げたり、一生懸命メモをとりながら石川社長に質問をしたり、どんどん参加する姿に変化がみられるようになりました。

約2時間の後、完成したお菓子たち。
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外のテラスでいただくお菓子のなんておいしいこと!
皆でもぐもぐと頬張りながら、スワン石川社長への質問タイムです。

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お菓子をつくる上での心がまえ、どういうおもいで普段お菓子づくりをしているのか、なぜスワンを始めたのか、などをお話いただきました。

「これから社会人になるまでの過程で、もし、ちょっと話をしたいな、ちょっと話を聴いてもらいたいな、ちょっと将来のことを考えたいな、そんな時が来たら、このスワンを思い出して、ぜひまた顔を出してください。」

学校ではなくお家でもない、地域のつながりの基点というサードプレイスだからこそ、これからの”ワクワクはたらく”の源がたくさん生まれています。
そして、このようなまちなかのサードブレイスにいる”カッコよくはたらく大人”の存在が、将来のはたらく上での選択肢を広げてくれるかもしれません。

子どもたちがこの場に身を置くことで、少しでも気持ちがほんわかしたり、前に進む勇気が出たり、そんな”まちなかの居場所”と出会えるような機会を、これからも創り出していきたいと思います。
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私たちの活動では、「経験学習」の手法を取り入れています。

体験してみてどうだったのか。体験する前と後とでどういう点が変化したのか。
そのような自分の心の動きと向き合いながら、体験した学び・気づきをこれからの生活に活かしていくこと。
そして、ここでの体験が、将来の「はたらく上での視野や選択肢」を広げる心の火種になること。

そんなことを考えながら、このはたラボをこれからも続けていきたいと思います。

 

多様なメンバーの重なりで彩り豊かな活動を

JES立ち上げから10年目を迎える今年は、”多様で創造的なはたらくカタチ”を押し進めるJESメンバーそれぞれの力を活かして新たなステージへ、ということで、新年会も彩り豊かな表現の場となりました。

はじまりは、からだにやさしいスイーツ&漢方茶で。
軽トラ社労士こと小池さん&薬剤師池野さんのコラボ。お漬物添え。 27849378_1535935263168365_237000685_n27999866_1535938429834715_1725186466_o

第二部のスタートでは、タモリさん登場。「笑って!いいとも!」 練習の成果はいかに!? 28208630_1544631578965400_772838302_o

活動のふりかえり動画は、シンガー・ソングライター池野さん(=薬剤師池野さん)の生歌で。 27901562_1535921313169760_464061774_o

テーブルには、縄文ファーム産お野菜を使った料理。瀬戸山農園長より紹介。
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学生チームの知恵の結晶「リアル脱出ゲーム新年会Ver.」のしきりは、高橋君。 直前まで準備がんばりました。 27946406_1535939303167961_1769900994_o28208127_1544629908965567_504319575_o

そして、”ES経営の啓もう・実践”に注力した方々の表彰では、この日がHappy Birthdayの清水さんが受賞。
学生・若手メンバーを温かく見守りサポートしてくださった清水さん。 27847752_1535936579834900_812992831_n

締めは、春日部のご縁をはじめ繋がりの基点・村田実行委員長から。 27946131_1535923243169567_2124310676_o
多様性はイノベーションの起点。
今年も、”はたらく力増量計画”推進のため、複雑な課題にも多様なメンバーと共に向き合いながら、日光街道を舞台にコトを押し進めていきたいと思います。

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ご縁をいただいている皆さんと共に、2018年新年会開催-2

新年会の第二部は、懇親を深める時間。

まずは、春日部と浅草をつなぐ縄文ファームの場をいただき、いつもお世話になっているおづつみ園・尾堤社長からご挨拶をいただき、皆で「かんぱい!」。
地域企業として、”日本で大切にしたい会社”として、ES経営を実践するおづつみ園さんには、今回ES推進賞をお渡しさせていただきました。
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にぎやかに時間が過ぎてゆく中、
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活動紹介のパートでは、日頃お力をいただいている皆さんからテーブルスピーチ。

”多様で創造的なはたらくカタチ”の実践者でもある903シティファーム推進協議会からは、矢尾板委員長と大竹農園の大竹さん。
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越谷で子ども食堂を運営し、各地域の子ども食堂をつなぐ活動を推進するNPO地域こども包括支援センターの野口代表。
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初めて参加いただいた社会福祉士の中村さん。社労士分野・社会福祉士分野の協働はこれから不可欠ですね。
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高橋君をはじめ学生たちとの縁をくださり、地域企業でのインターンも推し進めている埼玉学園大学・柴田先生。
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児童養護施設や定時制高校等の若者たちの就労支援に取り組む、フェアスタートの永岡代表と平沼さん。
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さまざまなご縁のおかげで存在する「はたらく力増量計画」の活動。
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そのご縁に感謝し、次世代の若者・子どもたちが希望や可能性を感じながら社会を歩んでいけるように”セキュアベース(心理的安全性がある場)”として役割を果たしていきたい。
JESの立ち上げから10年目を迎える今、改めて強く感じています。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

 

ご縁をいただいている皆さんと共に、2018年新年会開催-1

たちJESが取り組む「はたらく力増量計画」は、
・多様で創造的なはたらくカタチ(はたらく場・はたらき方)を創る
・はたらきづらさを抱える若者が社会を歩む可能性を広げる
・子どもたちの”ワクワクはたらく”根っこを育む
という三点に関わる活動です。

それらの活動の場づくりにおいては、ES経営を実践する地域企業の皆さんや、福祉分野の団体や大学・高校等の学校、そして”はたらく”に関わる専門家の皆さんに多くのご支援とご縁の力をいただいています。

今回の新年会では、そのようなつながりある皆さんにご参加いただき、晴れやかなひとときを過ごしました。
全体

まずは新年のインプット、ということで、アナリスト・野田聖二先生のミニ講義。
『資本主義の崩壊』という衝撃的なタイトルの本を出版されたばかりの野田先生ですが、今回は、エントロピー増大の法則やハイポニカ理論から捉える働き方改革の本質、というテーマでお話をいただき、「ESなくして働き方改革なし」という私たちのおもいとも重なり、非常に学びの多いひとときとなりました。
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実は、生物・自然・宇宙など右脳的な側面も盛り込んでお話を展開している野田先生。
そのご縁を機に社内に”アクアポニクス”を取り入れた矢萩会長からは、AIやIoTをうまく取り込み人として発揮する力を拡張しながら、人間本来の創造的なはたらきを実践していこうというお話がありました。

そして、顧問の影山摩子弥先生(横浜市立大)。
「お互いの配慮・思いやりが職場の心理的安全性を高める。そのおぜん立てをするのが社労士をはじめとする”はたらく”に関わる専門家であり、JESはその役割を担っている」
ということで、メンバー一同深くうなずきながらその言葉を受け止めたのでした。
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<日本大学キャリアデザイン講座にて>新しいはたらくカタチを知るということ

日本大学の一年生向けに、キャリアデザイン講座でお話をさせていただきました。

法学部の谷田部先生とのご縁で、毎年機会をいただいているこの講座。
今回は、未来の新しいはたらくカタチをつくるためにまずは「知る」ことが大事、ということで、昨今言われている「シンギュラリティ」の話、「AIに取って代わられるかもしれないシゴト」の話、そして「組織も個も輝くはたらくカタチを実践している中小企業」の紹介をしながら、ダイアログを織り交ぜて講義を進めました。
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この講座をやらせていただく際は毎回、日頃お付き合いさせていただいている経営者の皆さんの顔を思い浮かべながら、「中小企業ではたらく魅力」を存分に伝えるようにしています。
まだまだ安定志向・大企業志向・公務員志向が強い中で、「子育てなどの事情に寄り添った人事施策を導入している会社」「時間や場所に縛られずにクリエイティブなはたらき方を実践できる会社」などの存在を伝えると、学生の皆さんからは「そういう中小企業があることを初めて知った」「中小企業ではたらく方が自分に合っている気がする」「どうすればこういった会社と出会えるのか」などの声が挙がってきます。

どうすればこのような学生たちと中小企業をつなげることができるのか?つながる場をつくれるのか?知る機会をつくれるのか?
就活のカタチが変容しているとは言え、まだまだクリアできないこの課題。

少しでも「知る」ことで視野を大きくし、これから先の学生生活でインプットする情報の幅を広げて欲しいと考え、今年はさらに私たちの職場のメンバーでもある二人からキャリアヒストリーを語ってもらいました。
いずれも「複線的なキャリア」を実践している二人です。

職場の農園”縄文ファーム”の農園長、JESの幹事、自分が立ち上げた団体の長、という顔を持つメンバー。
インターンからスタートし、多くの経営者・リーダーの方たちとのつながりに揉まれながら自己変容してきたプロセス。そこで描いた越境人材としてのキャリアビジョン。
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薬剤師・歌手・コンサルタントというユニークな複数の顔をもつメンバー。
そこには「体と心と社会的な健康を実現する」という強い軸が通っていて、さまざまな転機と向き合い自ら道を切り拓いてきた歩みがあります。
そしてその根底には、自身の家族へのおもいとしなやかな自律心が存在しています。
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こういうキャリアを歩むことができる時代になっていること。
こういうメンバーも共にはたらくことができる組織があるのだということ。
そして、接点を増やし多様なつながりに身を置くことで、しなやかなキャリアを描くことができること。
そのために学生時代のうちにできることはたくさんあること。
一人でも多くの学生の皆さんの中に、気づきを持っていただけたならうれしいです。

 

私が担当させていただいてからかれこれ10年以上が経ちますが、この間、社会全体にはさまざまな出来事が起こり、学生を取り巻く状況も大きく変化してきました。
一年生にとってまだまだ”就活”というコトバは遠い存在で、「キャリアのあり方」「”はたらく”の意味」についてまずは考えてみようという関心をもった学生たちが数十名、参加してくれていた時期。
たまに先輩学生も一緒に受講していて、その中に、「日光街道徒歩行軍に参加してみたい」と手を挙げてくれた学生もいました。
その後、リーマンショックの影響で日本の世の中に一気に流れ出した閉塞感。学生たちの間にも漠然とした不安感が流れていた時期でした。
東日本大震災後は、私たちがES組織づくりで強く発信している「つながり」という言葉が、学生たちにも共通言語として伝わるようになりました。
そして気づけば、受講する学生が100名を超えるように。
学生課の職員の方に聴くと、成績表と一緒に保護者の方々へ講座の案内を送るようにした、とのこと。たしかに、事後のアンケートには「親に言われて参加した」「受けた方が良いと言われてきた」といった回答が多くなりました。
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それでも、「もっと就活にいかせる情報が欲しかった」「面接対策をしてほしい」など具体的な就活対策の話を求める声が強かった数年前と異なり、昨年くらいから急に、ゆるやかな空気感=危機感がない状態に戻ってきた印象があります。

就職活動は、自身のその後の長いキャリアの「あり方」をしっかりと考え社会と向き合う機会であってほしい。
だからこそ学生時代は、多様な接点に揉まれながら、視野を広げ、たくさんの”知らなかったこと””新たな自分の一面”に触れ、知って欲しい。
そのためにまずは、新たな一歩を踏み出して欲しい。
これからも、中小企業の経営者の皆さんと共に、強く発信していきたいと思っています。

 

ありがとう・おかげさま・おたがいさまの循環を生み出す「Good Job アクション」

いよいよ「Good Job プロジェクト2017」本番が近づいてきました。

今年は、「Good Job アクション」というしくみに取り組みます。
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これは、
◎11月3日スタートの”日光街道まるっと学び舎プロジェクト”に参加してくださる皆さんの”歩みとつながり”の数を記録
◎その記録を当協会のコミュニティ通貨「ワーク」に換算
◎12月2日開催”グリーンフェス”で行なう「はたらく体験ラボ(子どもたちのお仕事体験)」にて、はたらいた証として子どもたちに「ワーク」を付与
◎「ワーク」は、グリーンフェスブース内で使えるほか、その後の地域の中での体験学習や社会参画の機会に使うことができる
というしくみです。

Good Job プロジェクトの舞台は、日光街道です。
この日光街道に「ありがとう」「おかげさま」「おたがいさま」の循環を生み出す媒介としてコミュニティ通貨・ワークを活用します。
協賛団体・企業様や参加者の皆さんからいただいたお気持ちに、実際の歩数とつながり数(街道沿いでのSNS投稿数)をかけ合わせ、ワークの原資とさせていただきます。

皆さんの”歩みとつながり”が、次世代のこどもたちの「はたらくワクワクの根っこ」を育みます。
ぜひ、多くの皆さまのご参加・ご協力をお願い致します。

 

ご縁とおもてなしのまちの素養<日光街道 × 未来のはたらく フィールドワーク三日目①>Good job プロジェクト2017

11月の「日光街道まるっと学び舎プロジェクト」に向けて、運営チームでフィールドワークを行なっています。
三回目のこの日は、本番三日目(11月11日(土))を想定し、栗橋をスタートしました。

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昔ながらの街並みが残る栗橋は、ちょうど遺跡の発掘中。
まさに栗橋宿の本陣跡を発掘しているところでした。

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東北と江戸をつなぐ陸運だけではなく、水運の基点でもあった栗橋。その名残に触れて興奮しながら利根川へ。
穏やかな水の流れに木舟が乗っかって江戸方面へ進んでいく光景を想像しながら、橋を渡りました。

古河に入ってしばらく歩いていると、トラックから手を振る男性が目に入ります。

「何やっているの?」と威勢よく話しかけてくださるこの男性としばし会話。
そして休憩をはさんでまた先に進んでいると、再びトラックが。
「これ」と窓から差し出された手には、飲み物が!
差し入れでした。

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ちょうど太陽が真上になり、じりじりと光を浴びていた私たちには、何ともうれしいエネルギーチャージ。
心も体も満たされて、男性に手を振りながら、歩き出しました。

 

ひたすらに一本道を歩くと、古河駅前へ到着です。
毎年お世話になっているお茶の鈴木園さんの店内へ入ると、「さっき歩いていた人たちだ!」
お茶を買いに来ていたご夫婦が、声をかけてくださいました。

今日の下見のことやイベントのご案内をしていると、「暑いからどうぞ」と、鈴木園さんのソフトクリームをくださることに。
夏の下見の際、毎回私たちがひそかに楽しみにしている鈴木園さんのアイスクリームですが、今年はパワーアップして抹茶ソフトが仲間入りしていました。
それをおごってくださることになり、恐縮しながらもありがたくいただきながら、店内の”茶の間”でお話。

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まさに鈴木園さんが掲げる「日本茶飯事(毎日お茶を呑みお米を食べる日常茶飯事~日本人としての家庭(生活)というスタイルを過ごす)」の言葉の意味を実感しながら、今暮らしているまちのこと、ここ古河のこと、地元のこと、など、さまざまな地域での暮らしについてお話しました。

愛着ある地域のことを話すひとときは何だか心が豊かになります。

このイベントを通してそのような愛着ある地域・場所が増えていくことのありがたさを感じながら、このご夫婦を見送り、鈴木園さんをあとにしました。

 

古河のまちなかに点在する道標を確認しながら、目指すは野木神社。
毎年ごあいさつさせていただいているご縁の場所です。

その野木神社の手前、毎年通り過ぎる街道沿いの結婚式場が実は当協会メンバーにゆかりある場所というのを知り、記念撮影だ!などとワイワイやっていると、自転車に乗った女性が立ち止まって声をかけてくださいました。
どのようなイベントなのか、なぜ今日歩いているのか、などお伝えしていると、私たちの協会名にもある「ES」にも関心を持ってくださり、しばしお話したあとに記念撮影をしておわかれしました。

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関心をもって応援してくださる方がいることがこんなにもうれしいのかとしみじみ感じながら、野木神社に向かって歩いていると、今度は当の協会メンバーが車でサプライズ登場。

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さらに、途中合流予定だったメンバーも野木神社に集まり、「ご縁とおもてなしのまちの素養」について半日を振り返りながら、小山へ向けて出発したのでした。

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車通りが激しい都心の街並みが変化し、田畑によって描かれたローカルな街並みに変化する春日部から、杉戸、幸手、栗橋、古河、そして野木という行程は、まちの歴史・文化の厚みや暮らしている方々の愛着心の強さを感じる道のりでもあります。
道にゴミが落ちていないこと。
道端の草花がよく手入れされていること。
のぼりをみて声をかけてくださる方が多いこと。
何か一つ尋ねるとその二倍も三倍もたくさんのことを教えてくださること。
そして、自分のまちのことを楽しそうにうれしそうに話す方が多いこと。

この日光街道まるっと学び舎プロジェクトに取り組んでいると、それぞれの地域には、「新しいものを受け入れ変化しながらも、ぶらさない何かを大切に持っている”まちの素養”」というものがあると感じます。
越境する私たちヨソモノをまずは受け入れてくださり、関心をもってくださり、何かをつなげてくれるまちの人たち。
今回フィールドワークで歩いた行程は、まさにその”まちの素養”がある道のりであったと言えます。

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ご縁をいただいた皆さん、ありがとうございました。

 

2017年JES新年会<第二部>つながりを深め、広げ、未来へ。

2月10日、遅めの新年会となりましたが、
総勢50名もの濃いつながりの方々にお越しいただき、
無事に、感謝をお伝えする場を持つことができました。

今回も、大幅に会の時間は伸びてしまい、
皆さまにはご迷惑をおかけしてしまいましたが、

第一部の児童養護施設「子どもの町」の根岸施設長のお話や、

903シティファーム推進協議会の石渡さなえさんがコーディネートしてくれた
アルパカ縄文ファームで収穫した野菜を活かした料理、

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絵本作家の光丘先生とソーシャルアクション基金の支援先でもある
シーホース音楽福祉協会の倉持さんの絵本の読み語りと即興ピアノ演奏のコラボなど、

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いつもグリーンフェスなどのプロジェクトでお世話になっている尾堤社長のご挨拶や、
尾堤社長

顧問でありCSRの第一人者である横浜市立大学の影山先生のご挨拶、
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グリーンフェスにも出店していただいた志村酒店の志村さんにソムリエとして
ココファームのワインを紹介していただいたり、
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つながりある方々と場を共に創りあげることができました。

未来のはたらくカタチを考える。
それは私たちだけでなく、それぞれ皆さんの視点から、
それぞれのおもいを持ち寄って、なし得ることなのかなと思います。

そして、今年の表彰ですが、
〈ES推進賞〉
こいけ経営労務管理事務所 小池誠二さん
石井造園株式会社 石井直樹社長
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903シティーファーム推進協議会 矢尾板 初美さん
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以上の3名の受賞となりました!

2016年のみならず、これまでの(一社)日本ES開発協会の活動を多いに盛り上げ、
支えてくださった皆さん。この場を借りて、改めて、ありがとうございます。

そして、今年は〈ES推進大賞〉も!
今年のES推進大賞は、、、小池さん!
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いつも、プロジェクトの前の準備や畑の指導など、
様々なところでお世話になっていて、
まさに、その存在がJESの象徴ともいえる、安心感のある小池さんです。

また、今年は、ソーシャルアクション基金の立ち上げを記念して、
〈ソーシャルアクション推進事業大賞〉を新設しました。
受賞者は、
シーホース福祉音楽団 倉持さん
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以上の2名になります。
次の世代を担う子供たちの未来を明るく照らす、
そんな2団体の活動に、更なる期待も込めて、
矢萩会長からのお祝いと、ありがたい記念品(?)のにんにくんを贈呈。

2016年のインターン生上田さんも活躍してくれました。
学生の存在は、やはり大きいですね。
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あらためて、つながりの中で成り立っている団体だなあと、実感します。
関わってくださる皆さまのおもいや期待を無駄にしないよう、
チャレンジを続けないといけないとなと実感します。
2017年、今年も一般社団法人日本ES開発協会をよろしくお願い致します。

 

2017年JES新年会を開催。つながりを深め、広げ、未来へ。

ご縁をいただいている方々と共に、2016年度の活動をふりかえり”未来のはたらく”についておもいを描く場として「新年会」を開催致しました。

ご参加いただいた皆さま、そして日頃からお力いただいている皆さまに、改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。

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「次世代の子どもたちへ 未来の新しいはたらくカタチを!地域のはたらくえがおを!」をテーマに行なった今回の新年会。
第一部では、春日部の児童養護施設・子供の町の根岸施設長によるお話を伺い、
会に集まった多様な皆さんと共に、”未来の”はたらくえがお”のためのソーシャルアクション”を考えるダイアログの時間を設けました。

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さまざまな働きづらさを抱える若者たちの”はたらく場”としてどうあるべきか、という地域企業の経営者の皆さんの視点。
多様なはたらき方・はたらく場づくりを支える士業の皆さんの視点。
未来思考で新たなはたらくカタチを実践する個の方々の視点。
地域の中で個々のソーシャルアクションを促す活動を推し進める方々の視点。

児童養護施設の子どもたちの現状や未来に向けた課題などのお話を伺い共通認識としてもつことで、
本当に多様な角度から、もっと知りたいこと・すぐに取り組みたいこと・やるべきことなど多くの意見・見解をいただきました。

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今日ココでの一つのストーリーを、異なる地域・異なる立場・異なる視点の人たちが異なるアンテナで捉えることで、
「多様で創造的な知恵」が生みだす。
そのようなFuture Centerとしての役割をもって、
ご縁をいただいている多様な皆さんとのダイアログ(対話)の場を継続的につくりながら
「はたらく力増量計画」を推し進めていきたいと考えています。

 

”枠”を一度とっぱらってみる

前回の投稿で「モノサシを変えてみる」大切さ、というのをお伝えしましたが、

そのように、職のためのスキルや就活情報よりも「シゴト選びのモノサシを変える」ことが大切であると

考えるに至ったのは、一つは、私たちが普段関わる中小企業の経営者や社員の皆さんの声を

聴いているから。

そしてもう一つは、自分自身のキャリアの道筋にも理由があると感じています。

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私は、「大学3年秋頃が就活解禁時期」と言われていた世代です。

当時はそれが当たり前。「そうしなきゃいけない」と思っていましたので、

秋(確か10月頃)周りと同様に就活をスタートし、求人サイトに登録して企業情報を眺めエントリーしたり、

合同説明会に参加したりしました。

私は最初から東京で就職しようという気持ちが強かったので、18きっぷという在来線乗り放題のチケット

を買い、月一回くらいのペースで東京に通った記憶があります。

幸い関東に姉や友人がいたので、宿代がかからない恵まれた状況にはありました。

貯めたアルバイト代はすべて就活資金となりましたが、そのことがむしろ「就活がんばっている自分」

を自己肯定する要因にもなっていました。

でも当時は、「就職氷河期」真っ只中。

受けた企業数は、今の学生たちに比べればさほどの数にはならないと思いますが、

それでもすべての企業から不採用通知が届くばかりの状況は、結構こたえました。

それまでどちらかというとあまり大きな挫折や失敗もありませんでしたが、

この時期は、他にも家族の病気などもあり、考えなければならないことが多くて、

でもあまり周りに相談することでもないなと思い、一人モヤモヤと過ごしていた記憶があります。

 

そういう中で自分が下した結論は、「就活をやめる」でした。

ある企業説明会の会場で、同じ色のスーツ・髪形・バックの同世代たちがゾロゾロと歩いているのを

見た時に、心底具合が悪くなってしまい(本当に貧血を起こしました)、

「自分はあの中の一人にはなれないし、なりたくない」という確信をもってしまったのです。

 

その後しばらくの間はぼーっと過ごしていたのであまり記憶もありませんが、

いろいろと心配してくださったゼミの先生と今後について話しているうちに、

「そういえば、社会保険労務士になりたいと考えていたんだ」ということを思い出し、

「社労士事務所を探して就職させてもらえないかあたってみよう」という意志が

急にメキメキと湧き上がってきたのでした。

就活を始める大学3年から私は労働法ゼミに所属しており、また、元来「はたらく」ことに関心が

高かったということもあって、社労士資格をとっていずれ事務所を開業したいと考えていた自分。

すっかり型通りの就活に染まり、そんなビジョンも忘れていましたが、改めてそれを思い出した時に、

急に光が見えたような気がしたのでした。

そこから先は、何件電話しても「新卒は採ってないから」「一人でやっている事務所なので」と

断られてばかりでしたが、不思議とそれに心傷つくことはありませんでした。

そして、ようやく探し当てた一社から面接をとの返事があり、真夏の暑さ厳しい東京に来て、

小さな町の喫茶店で、代表と面接をしたのでした。

それが、今私が勤めている会社です。

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この就活を振り返った時に、私は「(一般的な)就活をやめて良かった」と思っています。

就活をやめて、個としての長いキャリアを考えながらシゴトを探しはたらく場を探す。

そういう過程があったからこそ今の自分がいますし、私のキャリアはその過程がなければ出会って

いない人・生まれていない機会で成り立っているようなものです。

 

今、私の職場には、20代、30代のメンバーがいます。

皆、ココに入ってきた経緯はさまざまで、描く”あり方”もさまざまです。

資格をとって専門性をもって働きたい人。

将来経営をしたい人。

つながりを大切に持続的に働きたい人。

まずは成長してやりたいコトを創りたい人。

多様なメンバーに共通しているのは、実は「(一般的な)就活をしていない」という点だったりもします。

suika

 

学生時代のインターンを経て新卒入社したメンバー。

社労士事務所を探して大学卒業直前に門をたたいてきたメンバー。

新卒入社した大企業を辞めて、見習いからスタートしたメンバー。

皆それぞれに”未来のあり方”を模索しながら、それぞれのスピードでキャリアを歩んでいます。

何が正しい、こうすればばっちり、という答えはありませんが、

一つ言えるのは、

「就活という型を一度とっぱらってみて、自分にとっての”ありたい未来”がどういうものなのか、

そのためにどういうキャリアを歩んでいきたいのか、を考えて、進んでみた方が良い」

ということです。

そのための手段はたくさん生まれています。情報もたくさんあります。

IT技術の進化や価値観の変化、世の動きによって、キャリアの選択肢・キャリアを自ら創る

可能性は、大いに広がっているのです。