Good job プロジェクト
新年会開催報告 その2 NPOとのオープンイノベーションで人材育成
いよいよ影山先生の講義です。
影山先生の講義で印象に残ったのは、まさに、弊社が掲げる「組織の社会性を高める」という、コミュニティ経営のあり方をわかりやすく説明してくださいました。

これからの時代は、その1で述べたように、マネタリーとボランタリーの融合した状態です。そのためには、影山先生いわく、社会性戦略が必要だということです。ここにコミュニティ経営のあり方があります。


その社会性戦略の方法として、NPOとの連携、NPOに社員を出向させたり
プロボノの考え方を社員に体験と気付きを与えるということです。
私も、十数年にわたり非営利団体に所属していましたが、私が、お金で人が動くという考えから、情熱、大義で人が動く素晴らしさを知ったのは、所属して5年を過ぎたくらいからです。
その後、自分でこうして団体を立ち上げ、今では、ボランタリー経済の
必要性を皆さんにお話するという立場になったのですが、多くの社員さんが感じているように、お金にならないボランタリーな感覚で仕事をするということそのものは本人が大きな気付きを得ることなしにはなかなか進まないです。

影山先生は、コミュニティ経営の背景として、これからの企業戦略は、
差別化戦略はもう旧いとおっしゃっています。いままでの経済は、製品の品質、機能の良しあしで競合と勝負をしていましたが、これからは、絶対的価値の創造が大切だといいます。
つまり、あなたの企業のサービス、商品いがい欲しくないという価値です。つまり、東京マラソンなら参加するけど、他の地域のマラソンには出たいわけではないんだというブランディングが大切だということです。
まさに、モノからコトの時代、そして時代は進み、なにもないところから
コトを創りだし、コトを売る時代へと大きく変化しているのです。
それは、ファン化、コミュニティ化の時代なのです。
そこには、商品によるプロダクトブランディングから、企業の姿勢そのものがブランドになるという「コーポレートブランディング」へと大きくブランドの意味合いが変化しているといえるでしょう。
社員、ロゴ、職場の雰囲気、空間、だれと組むかなど含めて360度企業のあり方が反映されているかということが大切になってくるのです。
そこには、理念、ビジョンだけでなく会社の行動指針としてのクレドの必要性、そしてそれらに基づいたわが社らしさの共有というものがどうしても必要なのです。マニュアルを超えた、肚からの行動、あり方が大切なのです。

もう一つ影山先生の講義のなかで勉強になったことは、ビジネスモデルのありかたです。
影山先生は、大きくビジネスモデルが変化しているといいます。
今までの、工業化時代のことを理性主義と言っています。
それは、高度成長期が終わるまでの工業化時代のプロダクトアウトの時代
の発想です。これからの時代は、コンセプトアウトの時代、お客さんと一緒に商品になる前のコンセプトのところから歩み寄ってお客さんと対等な立場でサービスを創造していくという感性主義の時代だといっています。
そのような時代は、現場の社員さんのお客さんのニーズを読み取る力、そしてさらには、お客さんでさえも気が付いていない、潜在的ニーズを掘り起こす力つまり現場の社員たちの判断力が必要だということです。
そこには、下図のような、共感、関わる価値そのものを生み出す、新たなビジネスモデルという発想が必要なのです。そのためには、社員の当事者意識つまり、熱意が必要になってくるのです。
まさに、ESなくしてCSなしですね。故に企業は、能力や経験よりも燃え続ける社員をいかに処遇するかがこれからの大きな人材戦略になるのです。
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新年会開催報告 その3 第2部 新理事長金野より、活動目標「日本のはたらく力増量計画」発表